入れ歯プチインタビュー
入れ歯は、壊したり失くしたりすることもあると聞いたのですが。
はい。
管理できるかどうかという問題は、患者様ご本人だけではなくご家族やケアマネージャーさんと相談になるところです。
着脱も含めて自分で入れ歯の管理が出来ないこともあります。
入れ歯を自分で入れたり外したりが、出来なくなるんですね。
はい。
自分で管理できないから入れ歯を作らない方がいい、というケースは現実にあります。
その場合、先生はどうするのですか?
入れ歯の必要性の説明はしますが、管理ができない場合は、口腔ケアを主体に診ていきます。
家族が入れ歯の出し入れや手入れをすることに抵抗はあると思うのですが、そういうご家族から相談されたことはありますか?
ご家族であっても、口の中を触ることや入れ歯の出し入れは抵抗があり、ご協力をいただけることが少ないです。
入れ歯の清掃や着脱をご本人が出来ないと、そのままになってしまうこともあります。
「入れっぱなし」というパターンもあるのですね。
そうです。
汚れがひどいことになっていることもありますので、ご家族が出来ない場合は出来るだけお伺いして衛生管理のお手伝いをさせていただいています。
入れ歯のそもそもなんですが、夜寝るときは外して寝るのですか?
そうですね。
厳格な先生だと、入れ歯の役割は噛む補助だけじゃないので歯が戻るべき場所を誘導するために夜でも入れていた方がいいと仰います。
ただ、現実問題としては入れっぱなしだと不衛生ですし、歯ぐきが常に圧迫されている状態になりますから、我々としては「夜は外して休んでください」とおすすめしています。
入れ歯が壊れてご飯が食べられないなどの場合、早めに来てもらえるんですか?
ご飯が食べられないのは困りますよね、急患の即日対応もしています。
16時までに電話いただければ、可能な限り当日に伺います。
祝日や土曜日でも対応しています。(日曜はお休みです)
大きい医療法人なので、マンパワーはあります。
院長も長年訪問歯科に携わっているので、トラブルに対応する引き出しをいっぱい持っています。
訪問歯科の9割のご依頼は、入れ歯に関するものです。
入れ歯の修理や調整の道具をもって伺います、急患即日対応、祝日も診療しています。
お急ぎの場合もまずはご連絡ください。
入れ歯の制作、どれくらい時間かかるのかしら?
「入れ歯はどうやって作るのかしら?」
知っていることで少しハードルが下がります。
入れ歯を作る主な工程5つをご紹介します。
1.簡単な型を採る
まずは「残っている歯」と「歯ぐきの状態」をみて、簡単な型を取り患者様専用のトレーを作成します。
2.精密な型を採る
次に精密な「上アゴ」と「下アゴ」の歯型を別々に取ります。
3.咬み合わせを採る
咬み合わせの高さと位置を決めます。
4.試適(してき)
歯の大きさや歯の並び方をチェックをし、修正をしていきます。
5.完成(装着)
新しい入れ歯ができたら、合うように調整していきます。
6.調整
歯ぐきの痛い場所や、噛み合わせの調整します。
慣れるまで、平均で4~6回程度調整が必要です。
7.定期的な調整
引っかかりの部分が金具の場合、取り外しを重ねることでゆるくなり、入れ歯も擦れてきます。
そのため、定期的な調整が必須です。
アゴの骨がやせる、歯ぐきの粘膜の状態など、お口の環境も日々変化します。
定期的な調整も含め、お気軽に訪問歯科をご利用ください。